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2005-04-24 Sun [つれづれ]
3LDK第一回公演「QOL〜クオリティオブライフ〜」ではホスピスが舞台となった。その芝居をするうえでいろんな方法で資料を集めたり取材をしたり。その時にある一冊の本に出会った。
「31歳ガン漂流」 著 奥山貴宏 奥山さんは、音楽・映像・パソコンなどを得意とするライターで、31歳の誕生日を迎えてまもなく体調を崩し、風邪をこじらせたと思っていたところ、肺がんと診断された。「31歳〜」はその彼が自分の病状と共にサブカルや周りの人について書いた日記を本にしたもの。 彼はジェネジャン(日テレ深夜枠で数ヶ月に一回くらいあった堂本光一が仕切りの番組。芸能人も素人も、若いのから年寄りまでがあるテーマについて話し合う討論番組)にその頃出ていて、そっちを見たのが先か本が先かは忘れてしまったけど、とにかく買った勢いで丸二日とかで読んだ記憶がある。 取材、役作りの為に読むという大前提もあってか気持ちがいっちゃって、"素敵だなぁ"とか"それってどんな気持ちなんだろう、知りたいな"とか"もし俺が彼の立場だったら…"なんて考えて、危険なことに彼の気持ちを味わいたいが為にほんの少し心のどこかに“ガンになりたい”なんて気持ちが生まれてきていた時期もあった。いやしかしそんな思いが"病は気から"となってホントに体の中でガン細胞が以上増殖してしまうんじゃないかと危惧して考えを改めたりもした。 あれから約1年4ヶ月。奥山さんのHPを時々覗いていたのだが、今日もなんの気なく覗いたところ、ブログの書き込みで彼が亡くなった事を知った。奥山さんはライターで、病状が悪化している事を承知で「31歳〜」の続編「32歳のガン漂流 エヴォリューション」をこの3月16日に出版。そして初の小説「ヴァニシングポイント」を今月14日にこの世に出して3日後、17日20時01分に息を引き取った。 彼の最後の書き込みは、タイトルを“小説”とした上で、 死にたくないな。 書店で会いたい。 本屋でセットで買ってくれ。 だった。近々買いに行こうと思っていたが…。 せめて本屋でセットで買って、読むことで彼に会おうと思う。 ご冥福をお祈りします
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